CUE1 著者:村上かつら

前作サユリ一号は自分の中では微妙でしたが今回は雑誌連載をちょびちょび読む限りは好印象。というわけで単行本買ってみました。
大筋はハンドボール部の試合で利き腕を骨折し、引退を余儀なくされた主人公がとあるきっかけで演劇部に入り、そこで全く新しい世界に出会うといったお話。
演劇を描いた作品は今まであまり無かったのでそういう面だけでも評価できると思います。主人公が演劇の世界に引き込まれていく描写や、舞台、練習風景での空気の表現も悪くないと思います。
こういう漫画は舞台での空気の凄み、役者の演技力、存在感の凄さ、そういったものをどれだけ表現できるかといったところが焦点だと思います。今のところそういう面では素晴らしいとは言い難いですが悪くはないです。この作家さんはまだまだ伸びるような気もしますし、これからもっと面白くなるような予感も漂わせています。買っておいて損はないでしょう。