2009-01-01から1年間の記事一覧

知りもしない

枠の中に綺麗に収まっているのに、何故かすごく自由でいつも楽しそうだった。 俺が見てた姉は、いつも不機嫌そうな顔。 でも気に入らないことなんてほんとはなかったんだと思う。 言葉がおかしくなるけど。この世界で生きるために生まれたんじゃないかと思う…

一年生の2学期

思いっきりコーンを蹴飛ばしてた。かばんを何度も背負いなおしてた。猫を一瞬だけ見てた。 偶然出会った友達と話し始めた。ずっと苦笑してた。 またコーンを蹴飛ばしてる。子供の乗っている自転車の泥が跳ねてあわててよけてた。 自販機でジュースを買った。…

蜻蛉

染み込むような寒さ。冷たく澄んだ空気の中に反射する人の話し声。心地いい暖かさ。 一軒家から聞こえてくる笑い声。僕の踏みしめる地面の音。 誰かがいる。誰もが本当はここにいる。 僕は歩いている。知っているような知らないような道。幼い頃、何度か来た…

絵から浮かんだもの

友人が過去に描いた絵を元に僕が描いた文章です。その絵たちを見て様々な感情が湧いてきたのですが、それらはどうにも整理することができず言葉として表現することも困難でした。そこで、僕は物語のようなものを書いてみることにしました。

廃線を歩いてみないか?

昨日は友人からの電話で起床した。時間は13:21分。 「どこかに行こう。いまから。」 寝ぼけた頭で適当に候補を挙げる。 横浜でレンタル自転車に乗りサイクリング。登戸でやっているシャッターペイントを見に行く。多摩川線に乗って是政に行き、川を見て…

ならばそれを物語と呼ぼう 2

日常の変容。異世界への到達。 上遠野浩平によるブギーポップシリーズは俺に大きな衝撃を与えた。 彼が物語を通して描いたもの。彼の提示するひとつの世界観は俺の原風景となっている。 打ち捨てられ忘れられた開発区。静かな静寂と闇に包まれ置き去りにされ…

ならばそれを物語と呼ぼう 1

まったくもって日常とは面白いものであって、それは常にそこはかとなく面白く、気がつくとさりげなく面白いものである。少し町へ足を踏み出せばいろんなものが転がっているし、人と話せば3人にひとりは面白い人生送っているし面白い話を披露してくれる。 面…