<アニメ>プラネテス   監督 谷口悟朗 

今日することが何もなかったのでプラネテスのDVD3巻Phase7をもう一度見返してみました。
評価の高いプラネテスTV版ですが、自分的にはかなり微妙な感じです。悪くはないのですが、原作が素晴らしい物なだけに物足りなさを感じます。プラネテス 3 [DVD]
とにかくタナベ、彼女の物語上での位置づけが原作とかなり違います。原作では遠くへ行くために、宇宙で生きていくためにすべてを捨てるハチマキに対して「愛」を叫び続け、変わってしまったハチマキを否定する存在でした。しかし、アニメでは宇宙について何も知らない視聴者と同じ立場の人間つまり、物語を視聴者にわかりやすく伝えるためのキャラみたいな感じです。
TVは不特定多数の人が見るものなので、こうなることも仕方ないことなのかもしれませんが原作ファンとしては不満が残ります。
しかし、現在自分はDVD7巻(20話)までしか見ていませんので、これからタナベが「愛」の伝道師として活躍してくれるのかもしれません。

ところで、今回自分が見返したのは7話な訳ですがこの回だけは本当によくできてると思います。原作が素晴らしかったこともありますが、演出、脚本、共によかったと思います。
むしろ、この回以外は本当に微妙です。忍者が出てくる回など本当に凹みました。「俺はこんな物のために5000円払ったのか!」と、正直7話地球外少女がひどいできだったらシリーズ集めるのをやめてたかもしれません。

しかし、これらの意見はあくまで一原作ファンの意見です。もし原作が無く、完全なオリジナルのアニメだったら自分的にも間違いなく名作の部類に入っていたでしょう。
原作を知らない人だったら普通に楽しめる作品だと思いますし、むしろこっちの方が入りやすくていい位かもしれません。
少なくともレンタルで借りてみる位の価値は12分にあると思います。
・・・・・原作の熱烈なファンの人はやめておいた方がいいでしょう。