<ライトノベル>タイム・リープ 作者:高畑京一郎

あらすじ
平凡な高校二年生鹿島翔香はある日昨日の記憶を無くしていることに気づく。そして彼女の日記には、自分の筆跡で書かれた見覚えの無い文章があった。”あなたは今混乱している若松君に相談しなさい・・・・”
校内でもトップクラスの秀才である彼は半信半疑ながらも、翔香の記憶を分析する。そして、彼が導き出したのは意識と体が一致しない謎めいた時間移動現象であった。


流行のセカイものではないし、萌え要素は全くと言っていい程ない、話もスケールが大きい物とは言えません。今主流のライトノベルとはテンションもノリも違います。
しかし、文章がうまくとても読みやすい。そして、謎が少しずつ解決していき、二人の距離も近づいていくその描き方が絶妙にうまく一度読み出したら止まりません。
地に足のついたキャラクターは強烈な個性は無いものの親しみやすくリアリティを持っていて好感がもてます。
タイムパラドックスなど時間移動物の醍醐味もしっかりと分かりやすく描かれていて誰でも楽しめる作品に仕上がっています。
ライトノベル好きの人もそうでない人にもお薦めの一冊です。