デュアル文庫が懐かしい

デュアル文庫というライトノベルレーベルがあるのはご存じだろうか?いまでは毎月ほとんど新刊が出ずに忘れ去られつつあるが、SFをメインにした徳間書店の運営するレーベルである。
あの上遠野浩平を説き伏せた敏腕編集長、徳間が出す本格SFレーベル、と創刊当時は少々話題になったのですが、いまでは確実に本屋の片隅に・・・・。

実は僕、このレーベルに当時凄い期待してまして、上遠野浩平が書いていた移民船団の少年パイロットが謎の宇宙生命体と戦う「ぼくらは虚空に夜を視る」暗くもの悲しいくノスタルジー溢れるジュブナイル学園SF「イミューン」等、ヒット作ではないものの、しっかりと読み応えのあるものが多く刊行されていた。

また、過去の名作の復刊も行っており、「銀河英雄伝説」「おもいでエマノン」は時代を軽く跳躍する名作である。まぁ、そんなことばっかりやっていた時期があったから毎月復刊文庫とか揶揄されてもいたのだけれど。
とにもかくにも徳間デュアル文庫の初期は結構面白いものが多かったので、気が向いた方は古本屋を廻るなどして手に取ってみて貰いたい。おそらく、かなり安く買えると思う。・・・・なんだかんで言ってやっぱり人気無かったから・・・。