マリア様がみてる 作者:今野緒雪

自分、一世を風靡したマリア様がみてるを古本屋で100円で発見いたしました。
はっきり言って自分はこの作品嫌いでした。アニメを見たときは一瞬で吐き気を催し、ライトノベル完全読本*1で一位に入ってるのを見て激怒しました。
しかし、ただアニメ化しただけで百合ブームを巻き起こし、350万部を突破することなどあり得ません。そこには何かヒットの秘密があるはずです。そして、読んでみなければその謎も一向につかめないままです。
100円ならたいしたことない額だし、もしかしたら意外に原作はめちゃくちゃ面白いかも知れない。
自分買うことを決意しました。
しかし、レジに持って行くのは少女漫画を買うより、エロ本を買うより恥ずかしかったです・・・・。
あらすじ>
由緒正しいカトリック系の女子校私立リリアン学園。この学園には姉妹制度なる物がある。先輩からロザリオを受け取る儀式を行うと二人はスール(フランス語で姉妹の意)となり姉は妹を指導することになる。
リリアン学園の一年生祐巳は「紅薔薇のつぼみ*2である二年生の祥子から突然姉妹宣言をされる。
実は文化祭の演劇でシンデレラ役を無理矢理やらされた祥子は、妹もいないくせに意見するなと姉から言われ、ちょうどそこに居合わせた祐巳をスールにしようとしたわけである。
以前から祥子に憧れていた祐巳だが、妹に選ばれた理由に納得がいかずそれを断る。
そして、すったもんだのあげく祐巳が祥子からロザリオを受け取ったら祥子はシンデレラの役を降りても良いという賭が成立!

率直な感想はまあ思ったより面白かったです。ありがちなストーリー、ありがちな展開でしたが意外と読者を引きつける話の持って行き方で一気に読めました。
しかし、自分が面白かったのは物語であって、女の子同士の絡み、つまり百合の部分には何の魅力も感じませんでした。
女の子同士がはふ〜んな雰囲気になっても何がいいのか自分には全く分かりません。百合萌えは女性にしか分からない感情なのでしょうか?しかし、この作品は男性にも広く親しまれてるわけで、男が読んでも楽しい物のはずなのですが。
まあ一種のフェチズムみたいな物なのでしょう。
そんなに有名でなかった百合という物がアニメで流れることによって一般層に浸透、そして潜在的な百合フェチだった人々を覚醒させたのでしょう。
結論を言えば物語としてはやはり100円の価値しかないと思うので、誰かに勧める気にはなれません。百合というプラスアルファーを楽しめるの人でないとこの作品はただのありきたりな学園物です。
ていうかむしろ誰か百合の素晴らしさを自分に教えてください!
書き込み待ってます。

マリア様がみてる 1 (コバルト文庫)

マリア様がみてる 1 (コバルト文庫)

*1:ライトノベルファンのためのムック本、売り上げなどからだしたランキングや、作家、編集者へのインタビューなどライトノベルマニアにはたまらない一品

*2:紅薔薇の称号(安直なのか、凝ってるのか良く分からないネーミングセンスだがとにかくすごい)を持つ三年生のスールであるという意。