電撃文庫はすごかった

90年代の末期から2000年代初頭。この時期は電撃文庫全盛期でありそして、それ故にライトノベル全盛期である。というのが自分の認識です。
人気という面で見れば今こそが全盛期であるのかも知れませんが、作品の質という意味ではこの時期電撃文庫はずば抜けていました。その立役者の一人は間違いなく上遠野浩平でしょう。
異世界ファンタジー物が主流の中で、SF的な世界設定、そして、毎回主人公が変わり、さらに様々な人物からひとつの物語を追うという新しさ。キャラクターの魅力を全面にプッシュしていた今までのライトノベルにはない魅力がありました。
そして、ブギーポップ以降という言葉を生み出し、ファンタジー中心だったライトノベルをSF主流に変え、物語で読ますライトノベルの可能性を示唆したのです。
今日は上遠野浩平の作品をひとつ紹介して終わりたいと思います。