<青年漫画> かしまし 作者:桂遊生丸 原作:あかほりさとる

主人公大佛はずむは植物が好きでしかも女性顔。男らしさが全くない高校生の男の子。そんな彼はクラスメイトの神泉やす菜に恋をします。
幼なじみの来栖とまりや親友の曽呂明日太に男らしく告白しろ!と背中を押され放課後彼女を呼び出し告白することに。
しかし、結果は泣きながら何度も「ごめんなさい」と謝られ振られてしまう。
傷ついたはずむはひとり慣れ親しんだ近所の山を当てもなくさまよう。
やがて気づくと彼は見知らぬ場所に迷い込んでしまったことに気づき途方に暮れる。
そんな彼の頭上に大きな光が迫り来る。突然のことに動転して何もできないずその謎の光と正面から激突してしまいます。
しかも謎の光の正体は宇宙船。
しかし、はずむに瀕死の重傷を負わせてしまった宇宙人はそのことを謝罪し彼の体を完全に修復する。
だが、それと同時に彼の性を転換させてしまったのである。
これ以上は我々の力でもどうしようもない。そう話す宇宙人。
こうして主人公はずむは女性として生きていくことを余儀なくされたのである。



基本的には強気で素直じゃない幼なじみと高校で知り合った気になる女の子二人に挟まれる三角関係です。
幼なじみのとまりは陸上部で強気。小さい頃から男らしくないといじめられるはずむをかばうという間柄。はずむに好意は持ってるがそれを素直に認められない。はずむが恋をすることによって動揺する様はほほえましい。
まあ一人目はありがちですね。すべて読者の予想できる範囲内でしか行動しません。主人公との思い出話などもありがちでたまに素直になる意外な一面的なところもやはりよく言えば王道、悪く言えばあきたパターンです。
はずむが恋をするやす菜吹奏楽部でおとなしい感じの女の子。しかし、意外に積極的なところもあり主人公をどぎまぎさせます。
しかし、これもまた萌漫画ではよくあるパターン。こういう系の話では基本的に主人公が受け身なので女性が動かないと話が進まない。可憐な女の子が見せる大胆行動。これももう見飽きたパターンですね。
このキャラ、男性の顔が認識できないという設定が途中で明かされます。
その為ある程度はずむのことを意識して好意を持ち始めてて表情も見えるようになってきたのですが、また見えなくなったらどうしよう「ごめんなさい」と振ってしまったわけですね。
しかし、女の子になって顔がはっきりと見えてへの感情が溢れて今度は自分から好きだと打ち明けるわけですが・・・・・。それって正直どうよ。
しかも主人公が女の子になってしまった時点でバリバリ認識できるわけでして・・・。
この設定死んだも同然です。いったい何がしたかったんだ?
ストーリー的には女の子になってしまった主人公の戸惑いとか、自分は女の子に恋をしても良いんだろうか?などといった議題には軽く触れる位。
回りの二人の女性についても、とまりは動揺するものの性別は変わっても守ってあげるという関係は変わらないと納得。はずむのことが好きだと心の中で認めるものの女の子になってしまったはずむと恋ができるの?などといったことは全く悩んでない様子。
やす菜は始めから女の子しか認識できないのだからその辺はどうでも良いようです。
これじゃあ設定何の意味もないじゃん!
女の子三人だして萌萌させたいだけかよ!
自分的には女の子になったはずむにはもはや感情移入できず遠くから眺めてる感じ。
自分はかわいい女の子が出てくるだけの萌漫画よりも主人公が男の子の恋愛要素が入ってるものの方が好みなので正直微妙。
女の子同士の絡み、なおかつ恋愛要素も融合!しかも微妙に百合じゃない!

・・・・だからってそれがどうだってんだYO!