いろんな視点が見れてさらにそれらがぶつかり合う所まで見れるってのは良いこと何じゃないかな?

 例の小女子事件。いろいろ波及しているみたいですねぇ。
 取りあえず事件のあらましはこちら
あくびして退廷…「小女子焼き殺す」書き込み被告に有罪(MSN産経ニュース)


 それでもって、やや重いが妥当だと言っているのがこちらのエントリー
「小女子予告事件」が有罪になった件がどうして言論統制になるのか一から説明して欲しい
それと相反する意見を述べているのがこちら
小女子を魚というのが悪質という裁判官とそれを支持する者は、問題が全く見えていない

 
 法に関する知識も無いし、社会に対する知識も少ない僕ですが無知なりに言及してみます。
 まず、後者の「通報厨にこそ問題がある」という意見を最初に読んだのですが正直はっとしました。本来は危険ではないものが悪意を伴った情報伝達で騒ぎになってしまう。確かに僕はこの点を見逃していましたし考えるべき事だと思いました。単純に馬鹿な書き込みをした被告が悪いだけだというのは甘い認識だと痛感したのです。
 しかし、前者の、判決は妥当だという意見にも僕はやっぱり確かにそうだなと思ったのです。状況を少し考えて周りを見渡せばこのような状況になる可能性は充分に推測出来ますし、同情はしますが仕方ないかなとも思ってしまいます。
 この書き込みが危険を本当に孕んでいたのか?それはなんとも言えません。確かに僕はこれを観ても冗談だとは思いますが逆にこれを見て不安になる人も必ずしもいないとは断言出来ませんし。
 

 しかし、ローカルのコミュニケーションの感覚で掲示板に書き込んでいるのかも?と少し思いました。これが仲間内でバカみたいに冗談で言っていたら、それこそ問題にはならなかったでしょう。しかし、2ちゃんねるは誰でも見れるサービスです。例え、仲間内の乗りで、軽い気持ちで書いていたとしてもどのような人が見てどのように解釈するか分からない。
 その辺りの認識の問題も恐ろしいですね。twitterだってgoogleの検索に引っかかるわけで目に見えてない所で誰が覗いているか分からないのが事実です。


 軽い気持ちで言った冗談。悪意ある通報厨。どっちが馬鹿かと言ったら被告になるかもしれませんが、どっちが醜いかと言われれば通報厨の方に僕には思えます。
 持っている知識が少なすぎて結局僕自身としては明確な結論は出せませんでした。しかし、webを通じていろんな意見が聞けたことは非情に有益でした。
 そして、思ったことは極論も大事かもしれないということ。何も考えずに、無意識に被告が悪いとしか思っていなかった僕のような人間には、もの凄い破壊力を持って突き刺さりましたから。そして、それに対してやっぱり様々な反対意見も出たわけで、そのやりとりを見てまた色々な視点から物事を見ることが出来ました。
 結局僕自身答えは出ませんでしたが、安直な答えを出してしまう事に比べたらずいぶんとましなのではないだろうかと思います。